残高スライドリボルビング方式(借入額スライドリボルビング方式)

graphline128_128学生ローンの返済方式に関しては、様々なものがあります。返済方式の違いによって、いくら返済をしても返済が終わらないということになるかもしれません。特にわかりにくいと言われているのが「残高スライドリボルビング方式」です。今回は、この残高スライドリボルビング方式を紹介していきます。

残高スライドリボルビング方式とは?

これの残高スライドリボルビング方式に関しては、いくつかの呼び名があるのですが、借入金額スライドリボルビング方式などとも呼ばれています。

リボルビング払いは一般的にはリボ払いなどとも呼ばれていますが、これは月々の返済額が一定になるというものです。

そして、残高スライドリボルビング方式は、一般的なリボルビング払いに追加要素として、借入金額により毎月の基本返済額が決まる方式です。基本的には、借入額に連動し変動する「元金+利息」の合計額を毎月返済していきます。

ちなみに、一口に残高リボルビング方式と言っても3種類あります。

  • 残高スライド元金定額リボルビング方式
  • 残高スライド元利定率リボルビング方式
  • 残金スライド元利定額リボルビング方式

この3種類です。一般的に残高スライドリボルビング方式は、3番目の残金スライド元利定額リボルビング方式になります。

残高スアライド元利定額リボルビング方式について

特徴として、ローン残高が減ることで、毎月の必要返済額が少なくなるため、返済期間が長期間になる傾向があります。そのため、支払う利息の額が増えるデメリットがあります。

残高スライドリボルビング方式の落とし穴

この残高リボルビング方式に関しては、少し注意が必要で、例えば少額の借入しかしていない場合、借入金額に連動するので毎月の返済額が少額で、返済が楽のように一見するとみえるので、素晴らしい返済方法のように見えます。

しかし、返済額が少ないことは返済できる元金の金額も少ないということです。つまり、いつまでたっても返済が終わらないことに繋がります。学生ローンに限らず、お金を借りた場合、元金の返済が完了しない限り、いつまでも利息を付けて元金の返済をしなければなりません。

そのため、いつのまにか総支払額が膨らむことになります。

返済シミュレーション

例えば、90,000円を借りて、50回払いしたとします。

実質年率は16.5%で計算をすると、毎月の返済額が2,778円になります。

つまり、合計138,900円を返済することになるわけです。利息が48,900円も発生しているので、余分にそれだけ支払うことになるわけです。

デメリットを回避するには

残高スライドリボルビング方式のデメリットを回避する方法は簡単です、積極的に繰り上げ返済をしていくことで、利息を大きくすることを避けることが出来ます。お金に困っているときには無理に繰り上げ返済をする必要はありません。

残高スライドリボルビング方式のメリットである、月々の最低返済額が少ないという利点に甘えておけばいいのですが、お金があるときには繰上げ返済をしなければ利息が大きくなる傾向があります。

そのため、残高スライドリボルビング方式の決められた毎月の最低返済額にて返済を続けるのでは、いつまでたっても元金の返済が終わりませんので、余裕があるときに増額返済をして返済期間を短くするというのがポイントです。

残高スライドリボルビング方式の場合、利用するのであれば、長期の返済計画を立てるのではなく、こまめに返済をすることを重視することが重要です。そうすれば、学生ローン業者との信頼関係が深くなりますので、次回借りるときはより低金利で融資をしてくれる可能性が高くなります。

まとめ

学生ローンの返済方式の中に残高スライドリボルビング方式というものがあります。

これは、月々の返済金額が少ないというメリットがあります。しかし、最低返済額のみを返済している場合、利息と元金を合計して返済をしていると、いつまでも元金が減らないというデメリットがあります。最終的には、利息が膨れ上がり余計に数万円を支払うことになりかねません。

そこで、残高スライドリボルビング方式の場合、もちろん残高スライドリボルビング方式に限らなくてもですが、返済できるときは多く返済をして、すぐに完済を目指した方が、余計な利息が膨らまずに済みます。


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