学生ローンの危険性について知る

ghost128_128学生ローンに関してですが、審査などが非常に緩いので、少しの手続きで大金を手に入れることができます。しかし、その大金は返済期限がきたら利子をつけて返済をしなければなりません。つまり、あなたの稼いだお金ではないということです。この当たり前すぎることを忘れた場合、学生ローン業者であっても危険な存在になります。今回は学生ローンの危険性を紹介します。

審査の緩い学生ローン

学生ローンに関してですが、消費者金融のカードローン(キャッシング)と比較をすると、非常に簡単にお金を融資してもらうことが可能です。

消費者金融のカードローン(キャッシング)の審査と比較をすると、電話一本で審査が終わってしまいますので、融資までのハードルが極めて低いのです。また、収入証明書などの書類も必要ではありませんし、アルバイト先への確認というのもないものですから、年収を偽って借りるということも事実上は可能です。

しかし、審査が緩い反面、金利が15%~18%程度に設定されています。この金利に関してですが、金利制限法という法律からみれば上限近くの金利になっています。

つまり、審査が緩く利用しやすい反面、金利が高いので利息が膨れ上がる可能性が極めて高いのです。その結果、返済をしても利息のみの返済(利息のみの返済も認めている)になってしまい、元本が減らずいつまでも完済できないというケースがあります。

学生ローン業者の融資攻勢

学生ローン業者の多くが、融資をしてその利息にて収益としていますので、一度、学生ローンを利用して真面目に返済をしている学生へさらに融資をしたがる傾向にあります。

季節の変わり目などに営業の電話がかかってくるという話があります。

返済計画をきちんと立てている学生には、あまり関係のない話なのですが、融資されたお金を自身の持ち金と勘違いしてしまった学生の場合は返済計画を無視して、融資の増額を申しでる傾向が強くあります。

この結果として、アルバイトのお給料が入ったとしても、ほとんどが学生ローンの返済に充てられてしまい、生活資金として再び学生ローンを利用する学生も存在するのが実情です。

借金返済のために借金をする悪循環

前述のように学生ローンからの融資ありきで生活を送っていますと、返済ができなくなるケースに陥った場合、非常に危険です。

例えば、風邪をひいてアルバイトへ出勤することができず、返済に充てるお給料がない、というような状態です。

このような場合、親に黙ってお金を借りているという後ろめたさから、自身でどうにかしようとして、違法操業をしている高金利の闇金へ手を出してしまうケースもあります。また、別の学生ローン業者から融資を受けるなど、多重債務者になるケースもあります。

貸金業法に総量規制ができたうえ、多くの学生ローン業者は50万円を融資限度額としているので、借金苦から自己破産をするケースは少ないのですが、闇金から融資を受けた場合はこの限りではありません。

また、闇金から融資を受け、その後、闇金が摘発を受けた場合、闇金に関係のある口座として銀行口座が凍結されることもあります。さらに、返済に遅れた場合、親の元に督促状が送られ、家族に学生ローンを利用して、しかも滞納をしている事実がばれる可能性もあります。

信用情報に傷がつく危険性

また、学生ローン業者であっても、返済などができずトラブルに発展した場合、信用情報に傷がつきます。この信用情報を取り扱う機関は日本に3社ありますが、一度傷がつき、ブラックリストに名前が載った場合、5年~10年はローンを組むのが難しくなります。

そのため、社会人になりマイカーローンを組もうとした場合、また住宅ローンを組もうとした場合の審査に落ちやすくなります。もっと身近な話では新品の携帯電話やパソコンを購入する場合、例えば一括現金払いのみでしか購入ができない、といった危険性もあります。

まとめ

学生ローン業者は、きわめて審査が緩いので、利用しやすいのですが、その反面金利が15~18%と高く設定されています。

利息のみを返済していては、元本は減りませんので、いつまでたっても借金を完済することができなくなります。返済シミュレーションをしっかりと立てた融資を受けなければ、学生ローンは危険であるといえます。

また、ローン返済のために闇金や他の学生ローン業者を利用してしまうと多重債務者となり、自己破産まではいかないものの、社会人になってもこの時のつけを支払うことになりかねません。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です